2016年12月19日月曜日

国立のマーラー

  1. 本日は下記の演奏会に行きました。

  2. 〇国立マーラー楽友協会管弦楽団特別演奏会
    開演:2016年12月18日(日)15:00
    会場:一橋大学兼松講堂 ...
    曲目:マーラー/交響曲第9番
    管弦楽:国立マーラー楽友協会管弦楽団
    指揮:齊藤栄一

  3. 本日の演奏会はこの管弦楽団の創設者と言えるかたの追悼の演奏会とのことです。
    創設メンバーがたくさん参集しているとのことのようでした。(創設は1983年)


  4. 演奏は、追悼演奏会という考えを頭から外して聴くと、意外にも生気に満ち溢れた演奏で、しかも暴音に走らず、灯心がじりじりと音を立てて燃えていくような、人の心の強さを感じる演奏でした。
    弦楽器の知人が多く出演してるから言うわけではないですが、弦楽器が圧倒的。厚くてうねるところはうねり切ってた。薄くて枯れて果てるところは枯れ切ってた。その切れ方がすごい。すばらしい。
    管楽器も第1楽章の最後のフルートとホルンの掛け合いのカデンツとか息も絶え絶えなのがすごい。たぶん木管楽器のトップは創設メンバーと思われましたが渾身の力を込めているようなのに心が打たれました。
    そして大きく揺さぶったテンポなどを含めて、詩情が感じられました。特に中間楽章がそうかな。第1楽章も極めて厳しかったけれど上述のカデンツは息も絶え絶えながら詩情があったし、終楽章もまさに水が流れて元の形にないような詩的な幻影があった。
    追悼という考えからすると、故人を偲ぶというより、新しい旅立ちのほうに近かったかな?
    じゅ。は故人のことを存じ上げないのですが、この方が故人は悦ぶと思う。

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