2015年10月9日金曜日

リントゥのシベリウス、新日本フィル

10月7日リントゥのシベリウスの演奏会の記録です。

○シベリウス生誕150年記念交響曲全曲演奏会第1回
開演:2015年10月7日(水)午後7時
会場:すみだトリフォニーホール
曲目:シベリウス作品
交響曲第3番ハ長調作品52
交響曲第4番イ短調作品63
交響曲第2番ニ長調作品43
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:ハンヌ・リントゥ

今シリーズは第1回のみ鑑賞。

交響曲第3番
落ち着いた演奏で、俗に言われる第2番より田園交響曲と言うに相応しい拡がりを持っていた。

交響曲第4番
じゅ。が生で聴いた4~5回の4番の中では最も素晴らしい演奏。
氷のような冴え冴えとした出だしから氷の城が築かれて鉄琴で氷の外壁にピキッとヒビが入って温まるまでの叙景のよう。アナ雪みたい?
よく、マーラーと面会した1907年以降、世界を包容するマーラーの交響曲へのアンチテーゼとして内的統一の権化のような評価をされる4番ですが、今日の演奏を聴いているとシベリウスなりに世界を包容してみようとして書かれたようにも思う ただし緊縮の方向に包摂。緊縮の方向だが第4楽章で溢れる世界を堰き止められなくなった。そういう演奏。

交響曲第2番
第1~3楽章までは非常に標準的にそくそく行った感じ
こちらも第4楽章で堰が決壊したように奔流が迸り出た
ハッとするようなルバートもあったりして、この名曲をかなり自由に料理したようだ。
個人的には、5月のサラステ/N響の超名演にはちょっと譲る感じではあるが、新日本フィルがリントゥの雄渾な棒によくついていったと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿